新規ビジネスの99%が失敗する原因とは? ~書評11:『金持ち父さんの起業する前に読む本』~
この本は『金持ち父さん』シリーズの新刊(2006年11月)です。
このシリーズは数冊しか読んだことがないので正確なことは言えないのですが、これまでの投資の本とは違い起業に関する本です。
統計的に新規ビジネスは10年以内に99%失敗するものですが、その原因と対策を「B-Iトライアングル」をもとに説明しています。
B-Iトライアングルというのは、「キャッシュフロー/コミュニケーション(セールス・マーケティング)/システム/法律/製品」の5つを「使命/チーム/リーダーシップ」の3辺で支えているものです。
99%が失敗する主な原因として、学校教育は従業員を養成する教育であることと、従業員のスキルと起業家のスキルが異なることが挙げられています。
つまり、従業員はB-Iトライアングルの1つに精通していればいいのですが、起業家には全ての分野での訓練が必要だということです。
また、現在の学校システムは「ばか」だと思われることを恐れるように教える傾向があります。
そのため、専門職についている学校教育の優等生ほど「正しくありたい症候群」にかかっていて、自分の専門分野以外の知識を人に聞いて学べなくなっているそうです。
また、B-Iトライアングルの要素について、自身の会社「リッチダッドカンパニー」を例に具体的に説明しています。
これが分かりやすく面白いです。会社設立の際の話には引き込まれました。
キヨサキ氏は起業家と投資家を養成するセミナー会社を経営しており、そのノウハウをもとにボードゲーム「キャッシュフロー101」を開発しました。
そのボードゲームの解説書として『金持ち父さん』の本を書いたそうです。つまり、本はボードゲームのマーケティングの一環だったわけです!
実は、私はボードゲームをする前まではキヨサキ氏に対して「うまくやった人」という印象を抱いていたのですが、ゲームをして考えが変わりました。
あまりにもこのボードゲームがよくできているからです。
結果として本が爆発的に売れたのでボードゲームはあまり目立たないのですが、これは頭のいいやり方だと感心しました。
この本はサラリーマンに閉塞感を感じている人や起業を考えている人におススメします。