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甲子園決勝!駒苫対早実の再試合

昨日の甲子園、駒苫対早実の再試合。試合前の朝刊に早実の後藤主将のコメントが載っていました。「(春の選抜大会で)再試合を経験してるし、スタミナも駒大苫小牧の田中より斉藤のほうがある。どちらかというと自分たちが有利だと思う」
試合を終えて改めてコメントを見てみると、この状況判断がいかに正確であったかが分かります。さすが、ほぼ全員が早稲田大学に進学するだけのことはある。。

私が感じたのは、再試合の経験の部分。ここ数試合、駒苫の名将・香田監督は、チームの一体感とエースへの交代という勢いを作るために、エース田中投手より数段劣る控えの菊池投手を先発させてきました。そして、今回も菊池投手が先発。
これまでの采配自体、並の監督にはできません。巧みな人心掌握術と圧倒的な打力の裏付けがあってのことでしょう。しかし、今回はそれが裏目に。なぜなら、今回は単なる再試合ではなく、実質的に延長16回からの再スタートだったからです。

昨日の9回から15回まで0行進が続く息詰まる投手戦のイメージによって、今回は通常の試合より先取点の重みが全く違っていました。この試合では先取点を取った時点で半分、勝負は決すると言っても過言ではないでしょう。先取点を取った側は「いける」、取られた側は「やられた」と強く思うからです。
実際に、1回裏に菊池投手から1点を取った早実ナインは「今日は勝てる!」と実感したと思います。香田監督は1点を取られ、すかさず田中投手に変えました。しかし、両チームのムードは既に変わっていたでしょう。

香田監督は田中投手を先発させ、選手には今日は延長からのスタートであると強くイメージ付けさせる必要がありました。再試合と捉えたために、田中投手を含めて集中力が途切れた感がありました。
早実・後藤主将が指摘したようにスタミナの問題もあったかもしれません。また、残念ながら昨日の田中投手のベストピッチに慣れた早実ナインには、菊池投手の投球がもたないことも明白でした。

対する早実は、春の選抜の再試合の経験を生かして昨日の集中力を持続させていました。また、斉藤投手の気力・体力には脱帽するばかりです。
再試合と捉えた駒苫と延長16回と捉えた早実。この時点で勝負は決まっていたのかもしれません。

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ここまで試合の感想を書きましたが、名将・香田監督をして失敗を犯した原因は未経験にあると思います。未経験は失敗を生み、致命的な失敗や失敗の連続は敗北に繋がります。また、未経験でもある程度想定していれば、失敗は最小限に食い止められるのですが、引き分け再試合は想定の範囲外だったのでしょう。
しかし、失敗や敗北は次なる飛躍への土台になります。1校の優勝校の栄光の影には4000校の敗北がある。そして、その敗北から学んだものだけが一つ上に進むことができる。なんとも過酷ですね。

以前に、人生には競争と親愛の2面があると書きましたが、スポーツは結果が明瞭であるだけに人生のこの2面について深い示唆が得られると思います。封建社会では、生まれで人生が決まっていたのでそれほど競争はなかったでしょうから、自由主義とスポーツは切っても切れない関係にあるのでしょうね。

余談ですが、香田監督の年齢(35歳)を見てビックリ!私より1つ上でした。風格ありますね。。監督は駒沢大学出身だそうで、あの風貌からするとご実家はお寺でしょうか。駒沢大学は仏教の曹洞宗(禅宗)系の大学で、苫小牧には短期大学から改組した苫小牧駒沢大学があるそうです。

駒苫・田中投手と早実・斉藤投手.jpg
▲駒苫・田中投手(左)と早実・斉藤投手(右)。こんなの見たらもう日本のプロ野球は見られません。。

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